領域13・物理学史分科とは

物理学史を研究する人たちの緩やかな集まりです

領域13・物理学史分科とは

日本物理学会が扱う物理学の内容は広範囲にわたるため、19の領域に分けて運営されています。 ほとんどの領域は研究対象に応じて「素粒子・原子核・宇宙」(素核宇)と「物性」に分けられますが、 「領域13」はやや異なり、「物理教育」「物理学史」「環境物理」の3分野からなります。

物理学史分科には、学会員のうち、物理学の歴史を研究する人たちが集っています。 元は他の領域(たとえば素粒子)の研究者でその分野の歴史を研究している人もいれば、科学史の分野でトレーニングを受けて物理学史を専門としている人もいます。 大会で発表される内容も、哲学・思想、学説史、社会史、資料問題など多岐にわたります。 分科の会員/非会員という区分はなく、学術研究としての物理学史に興味のある方ならばどなたでも歓迎です。

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運営と活動について

物理学史分科の運営に関わることがらは、年次大会と秋季大会の際に開かれる「物理学史インフォーマルミーティング」で決めています。 毎年、領域運営委員を1名選出するほか、物理教育および環境物理と持ち回りで、領域代表および副代表を選出する年があります。

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『日本物理学会誌』編集委員会と、同誌の「新著紹介」小委員会では、物理学史の関係者が1名ずつ委員を務めることが慣例となっています。 会誌に掲載される物理学史関係記事の多くは、これらの委員によって執筆依頼され、閲読などのプロセスを経た上で掲載されています。

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さらに、本分科と関わりが深いものとして、物理学史資料委員会があります。 この委員会では、物理学史の研究に不可欠となる歴史資料に関する活動を行っており、委員の一部は物理学史分科にも参画しています。

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